創業100年以上の老舗が作る　倉敷美観地区でおすすめのお土産を紹介！

徳川幕府の直轄地「天領」として江戸時代に栄えた倉敷。物流の要となっていた倉敷川を中心に商家や屋敷が建ち並ぶ風情ある町並みは町並保存地区「倉敷美観地区」として多くの人に愛されてきました。

そんな美観地区には商業が栄えた倉敷ならではのお土産処やグルメスポットがたくさんあります。今回は数あるお店の中から、創業100年以上の老舗が作る逸品をご紹介します。

※商品の価格は全て税込みです。

大手饅頭伊部屋は1837年に創業しました。看板商品の「大手まんぢゅう」は備前藩主池田侯に愛されたといわれ、今も岡山土産として親しまれる銘菓です。

美観地区にある「大手まんぢゅうカフェ」は2020年にオープン。地元でも口にする機会が少ない蒸したての大手まんぢゅうをはじめ、大手まんぢゅうを使ったソフトクリームやかき氷などのスイーツも味わえます。

岡山市の珈琲焙煎所である「暮らしと珈琲」が大手まんぢゅうの風味に合わせて焙煎した専用のコーヒーと大手まんぢゅうのお土産用セット。カフェでも提供されているメニューですが、自宅にいながら同じ味を楽しめると人気を博しています。

1877年に創業した橘香堂は倉敷銘菓として知られる看板商品の「むらすゞめ」をはじめ、さまざまな和菓子や洋菓子を販売する老舗菓子店です。

「橘香堂 美観地区店」は倉敷美観地区の入り口にあります。色とりどりでさまざまな味の生地や餡、ソース、パウダーなどから自分好みのものを組み合わせてオリジナルのむらすゞめを作れる「カラフルむらすゞめカスタマイズ体験」も人気ですよ。

クレープのように焼いた卵と小麦粉の生地に餡を包んだ和菓子。金色の稲穂に群れるすずめの情景をイメージして名付けられています。香ばしい生地と上品な甘さはコーヒーや日本茶と相性抜群です。

美観地区本町に店を構える「美観堂」。「岡山・倉敷のほんとうにいいものを」をコンセプトに県の特産品のほか陶芸家や木工作家の作品などを販売。商品の中には県内で100年以上の伝統を持つものも多く、岡山のさまざまな銘品と出合えるショップです。

1860年創業の老舗醤油醸造所「とら醤油」と美観堂が協力し、明治初期から栽培されている岡山の特産品「黄ニラ」を使って製造したオリジナルの醤油。

甘い香りとやわらかな風味を持つ黄ニラと丹念に仕込まれた濃口醤油がベース。そこにタイやコンブ、シイタケなどのだしを加えて仕上げられています。美観堂オリジナルのパッケージと醤油瓶のデザインもスタイリッシュ。お土産やギフトにぴったりです。

1856年創業の老舗和菓子店「廣榮堂」。高砂橋の目の前にある「廣榮堂 倉敷雄鶏店」は2014年にリニューアルオープンした店舗でアートを融合した店内が特徴です。お土産販売スペースのほか喫茶スペースもあり、できたて熱々の「ロング調布」も楽しめるため、多くの方が訪れます。

お土産として特におすすめなのが「むかし吉備団子」です。通常のきびだんごとは違い、岡山市高松地区の契約農家で栽培した希少な特別栽培のもち米を使用。ひと晩水で浸した後に石臼で引いて調製するという昔ながらの製法を採用しています。一定の温度を保ち続けながら作ることができることにより、コシのある食感を実現。24個入りは土日だけの販売ですが、8個入り（手提げ袋）や15個入り（木箱）などは平日も販売しているため、希望に合わせて選んでみて！

1919年の創業以来培ってきた足袋製造の技術を生かし、最近は足の健康をサポートするコンフォートシューズも展開している「丸五」。

「MARUGO KURASHIKI」は複合施設「倉敷SOLA」内に2022年にオープンした健康で活動的なライフスタイルを提案する足袋シューズの専門店です。

人気No.1の足袋型コンフォートシューズ。アッパーに倉敷産の帆布、インソールに肌触りの良い綿100%刺子を使用。定番色として11種類がそろい、限定モデルが発売されることもあります。

素足でも履き心地抜群で薄くて柔らかいソールにより歩きやすさを実感できます。小さく折り畳めるので、スーツケースの隙間にも楽々入りそう。旅のお供にもおすすめの1足です。

※サイズは22〜28cmで、27.5cmはなし。カラーによっては25cmまで。詳細は店舗スタッフにお聞きください。

1918年に表具店として創業。和紙の良さを多くの人に体感してもらえる商品の制作を検討する中で、和紙を使用した「マスキングテープ」のほか、便箋や紙風船などの「和紙雑貨」にいち早く着目し、現在はその専門販売店として人気を博しています。店内には2023年5月末現在で、各メーカー合わせて1,150種類のマスキングテープを用意。好きなデザインのテープを探すことも楽しめますよ。

数多くあるデザインの中でも、お土産にぴったりなのが「ももたろうテープ」。岡山にゆかりのある桃太郎の可愛らしいイラストが描かれており、使っていくごとに桃太郎のストーリーに沿った場面のイラストが登場します。同商品は有志の作家が集まった組織である「倉敷町家テープ製作委員会」が制作しています。

130年以上の歴史で培われた糸撚り（糸をねじり合わせる）技術によって生み出されたセルヴィッジ（耳）を持つ「倉敷帆布」。その生地は丈夫で使い込むほどに味わいが増します。

直営店の「倉敷帆布 美観地区店」は2008年にオープン。古民家を再生した店舗は倉敷美観地区の風情ある町並みに溶け込むように佇んでいます。帆布の暖簾が目印で、店内にはさまざまなサイズのバッグや小物が並んでいます。

お土産として人気のアイテム。カラフルなストライプ柄が楽しめる舟形ポーチです。マチがしっかりある丈夫なつくりで、化粧ポーチやペンケースなどにちょうど良いサイズ。先に糸を染めてから織り上げる生地はプリントとは違う風合いと発色の良さが特徴的です。

磨き上げられた老舗の逸品は岡山や倉敷という地が育んだ個性が光ります。長く愛される味、長く使い続けられる品は大切な方への贈り物としても喜ばれそうですね。ぜひ倉敷美観地区の散策を楽しみながら立ち寄って、伝統や文化を感じてみてください。

「繊維の町」児島を擁する岡山県倉敷市。倉敷美観地区には、数多くのジーンズショップがあります。地元メーカー直営のショップやデニムの複合施設、キャラクターグッズまで、デニムのお土産物にも事欠きません。個性あふれるデニム製品もぜひチェックしてみてください。