【総社市】災害用トイレカーとは?現場に急行し約1,000回利用可能・ソーラー発電も搭載
災害時も、日常も、誰一人取り残さない。
総社市が導入した新型トイレカーが、このほど本格運用を開始します。自走式のトラック型を採用したこの車両は、狭い路地や山間部にも単独で進入できる機動力が特長で、緊急時に素早く現場へ向かえます。
総社市の新型トイレカーは、自前タンクで約1,000回の利用が可能。断水や下水停止といったインフラ途絶時でも、一定期間は自立して稼働できます。トラックの荷台部分にはトイレを5室(普通トイレ室4、多機能トイレ室1)を備えています。
さらに、屋根には太陽光パネルを搭載。ソーラー発電により、停電時でもウォシュレットや照明、電動リフトなどの設備を使用可能です。
車両には電動リフトを完備し、車いす利用者や高齢者、小さなお子様連れでも安全に乗降できるバリアフリー設計となっています。まさに「動くバリアフリートイレ」です。外観には、国分寺や鬼ノ城など総社を象徴する風景がデザインされました。被災地でこの車両を見かけたとき、総社からの支援であることが一目で伝わる仕様です。
車両側面と下部には水道接続口と汚水排出口
自前タンクでの運用が可能とはいえ、長期支援では現地インフラとの接続が重要になります。総社市の車両は、現地の水道やマンホールへ即座に直結できる設計。孤立せず、衛生環境を維持し続けるための仕組みが備わっています。
トイレは災害時に最も深刻化しやすい課題の一つです。衛生環境が守られるかどうかは、避難生活の質を大きく左右します。この車両は、その長期利用という課題にも向き合った装備があります。
平時の活用が、そのまま備えに
総社市のトイレカーは、災害時の派遣ネットワーク「みんな元気になるトイレ」の一翼を担います。現在、全国46自治体が連携し、相互に支援を行う体制が構築されています。
ただし、この車両は非常時だけの存在ではありません。
平時は市内イベントなどで活用し、市民が実際に利用することで設備の維持管理や運用確認が行われます。日常での使用が、そのまま災害への備えにつながる仕組みです。
また、今月開催される「そうじゃ吉備路マラソン」では、市民へのお披露目の場ともなります。会場で見かけた際は、ぜひチェックしてみてください。
災害時に最も困るインフラの一つである「トイレ」。その課題に対し、具体的な装備と運用体制で備える総社市の取り組みが始まりました。今後も、市内イベントなどで目にする機会がありそうです。見かけた際は、ぜひその機能にも注目してみてください。非営利イベントでの貸し出しに関してはこちらのページでご確認を。
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