ひょんなげ百景 NO.014 御神体は全長60メートル「石畳神社」

「ひょんなげ」って知ってますか?岡山弁で「変な」「奇妙な」「不思議な」といった意味の言葉です。「ひょんなげ百景」はKCTタウン編集部が独断でセレクトした岡山の「ひょんなげ」なスポットを連続で紹介していくコーナーです。毎週金曜日更新。

とてもスケールの大きな「神社」があると聞き、岡山県総社市にある石畳神社に行ってきました。この神社、なんと本殿がないんです!代わりに巨大な岩がドーンと鎮座しているんですよ。これぞ「磐座(いわくら)」!古代の人々が神様の依り代として崇めていた岩そのものなんです。

なにやら遠くに見えてきました。大きい!

60メートルの巨岩がご神体!?

遠くから見えたときはあまりにも巨大で「え、これ登れるの?」と思わず声が出てしまいまいました。参拝者は鳥居をくぐって石段を上がり、拝殿で参拝するのが正式なルート。でも、冒険心をくすぐられますよね。早速行ってみましょう。

さて、ここからが本番。拝殿の横から磐座へ向かう山道があるんです。神社前に置いてある杖は絶対に借りた方がいいですよ。約10分の山道を登ると、いよいよ磐座が見えてきます。

近づくと、これがまた怖いんです。柵も何もない狭い岩場の先に小さな鳥居があるんですよ。足が震えます。でも、せっかく来たんだから行くしかない!慎重に鳥居の近くまでたどり着きました。左右を見ると山と川の絶景が広がっています。足元は見ないようにしましょう。

磐座からの眺めは、高梁川と豪渓秦橋の絶景が広がっています。ゆったりとした川の流れと巨岩のパワーを感じながら、絶景を眺める。これぞ「パワースポット」という言葉がぴったりです。

石畳神社、実は平安時代の『延喜式』にも名前が載っている由緒ある神社なんです。御祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)。日本神話に登場する神様です。万葉集にも「石畳さかしき山と知りながら我は恋しく友ならなくに」と詠まれているんですよ。

石畳神社、その巨大な磐座と豊かな自然環境、そして古代からの信仰の歴史が融合した、独特の雰囲気を持つ神社でした。高梁川の暴れ川を鎮めるために祭祀されたという説もあり、古代の人々の祈りが今も続いているような感覚を覚えます。みなさんも、岡石畳神社で、巨大な「磐座」パワーを体感してみてはいかがでしょうか?ただし、安全には十分注意してくださいね。足元が危ないところもあるので、しっかりした靴で行くことをおすすめします。

石畳神社、古代の人々が崇めていた巨岩を、現代に生きる私たちも同じように見上げている。そう思うと、なんだかタイムスリップした気分になりませんか?ぜひ一度、この「ひょんなげ」な空間を体験してみてください。きっと、普段の神社参拝とは一味違う経験ができるはずです!

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