瀬戸芸2025:島旅なら港町ステイがおすすめ! 玉野市宇野港のアートな宿を楽しもう
瀬戸内の島々を舞台に、3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2025」。期間中に約100万人の人々が国内外から訪れる、日本を代表する国際的なイベントです。
玉野市宇野港は同イベントの玄関口。会場となっている瀬戸内の島々へ渡る起点でありながら、アート作品が点在する港町でもあります。

そんな宇野港には、デザインや空間にこだわった個性豊かな宿も充実。今回は、島へのアクセスも良く、ゆったりと宿泊できる宿をピックアップして紹介します。
UNO HOTEL

2021年7月にオープン。JR宇野駅から徒歩すぐの場所にあり、フェリー乗り場までも徒歩約5分とアクセス抜群です。

館内に展示されている作品を見つけてみよう

館内1階にあるUNO HOTEL Galleryは、宿泊者以外でも見学自由。地元作家の作品が入れ替わりで展示されます。6月2日からは「陶芸×絵画 海の往復書簡」が開催される予定です。


アート展示を企画運営する、同ホテルプロジェクトチームのアートディレクター・山田茂さんの作品も展示。また、地元の就労継続支援A型事業所「ありがとうファーム」の皆さんの作品も鑑賞できます。
瀬戸内の景色とアート空間のおもてなし



イメージカラーはブルーで、特にブルーは瀬戸内海や県特産品のデニムをイメージしています。
館内には児島産デニムのソファが設置されていたり、客室にもデニムをモチーフにしたデザインが施されていたりと、色のこだわりが随所に見られます。

「デニムコンセプトルーム」が話題に



児島の老舗ジーンズメーカー「ベティスミス」とのコラボによって実現した客室も用意されています。まるでデニムに包まれているかのような、非日常的な空間です。デニムファンにとってはもちろん、そうでなくても新しい“アートとの出合い”になりそうです。
関連記事

ジーンズミュージアム&ヴィレッジの体験工房で、オリジナルジーンズ作りに挑戦しよう!
「国産ジーンズ発祥の地」として知られる倉敷市児島。数多くのデニムブランドが拠点を構える児島には、ジーンズの歴史や製作工程…
五感で味わう瀬戸内の恵み

ホテル内の「瀬戸内レストランBLUNO」では6月末まで、瀬戸内の食材を使ったフルコース「Setouchi de trésor(13,200円)」を提供。

コース名は「瀬戸内の宝物」を意味しますが、「瀬戸内で取れた」という日本語的な響きも感じられる粋なネーミング!食材のセレクトから盛りつけまで、アートのような食体験を堪能できます。
初めての「UNO HOTEL」はこう楽しむ!
チェックインは15:00からですが、朝からフロントで荷物のみ預かってもらえます。身軽な状態で島々を満喫した後、ホテルへ戻ってチェックインする、という流れも可能です。
客室でひと息ついたら、徒歩約3分の「瀬戸内温泉たまの湯」で旅の疲れを癒しましょう。温泉は最終受付21:00までなので、夕食後の入浴もOK。

また宿泊時は、朝食前後に宇野港を散策してみるのもおすすめ。11:00のチェックアウトまでの時間に、徒歩約3分の場所にある「駅東創庫 Gallery Minato」へ足を運んでみましょう。(火曜休/見学無料 10:00〜17:00)

ホテルからのメッセージ
支配人 渡邊 竜介さんより
当ホテルは「瀬戸内の島旅は宇野から始まる」がコンセプトです。瀬戸内の島旅に来られた際は、ぜひご利用ください!
近日、「駅東創庫 Gallery Minato」において、台湾のアーティストを招いた展示企画の実施も予定中です。今後も多彩なアートイベントを企画しています。皆様のお越しをお待ちしております。
UNO HOTEL
たまの湯キャンプ場(グランピング施設)



JR宇野駅から徒歩約3分の場所にある、「瀬戸内温泉たまの湯」隣接のキャンプ場です。
2018年3月にオートサイトのみでオープンし、2022年4月にグランピングエリアが登場。2024年7月には、グランピングエリアに「ベルテント」が追加され、リニューアルオープンしました。

2種類のテントでくつろげる

グランピングエリアには、冷暖房・冷蔵庫・寝具などを完備している2種類のテントがあります。道具を持っていないキャンプ初心者でも安心して利用可能です。

ベルテントは1サイト5名まで宿泊OK。人気アウトドアブランド「Snow Peak」のスタイリッシュなギア(道具、用品)をそろえた、広々とした空間が魅力。入り口が大きいため、屋外と一体になったような開放感を楽しめます。




ロータステントは1サイト4名まで宿泊OK。天井が高く、圧迫感のない室内空間が特徴。海側に配置されており、瀬戸内海の絶景を満喫できます。

温泉で疲れを癒す。星空の下で“極上チルタイム”


宿泊中は、隣接する「瀬戸内温泉たまの湯」に入浴を。オーシャンビューの湯船で、ゆったりと疲れを癒すことができます。

フロントでフェイスタオルとバスタオルを受け取れるため、手ぶらでOKです。シャンプーやボディソープなどのアメニティもそろっています。
夕食・朝食も用意あり


調理器具がそろっているので、食材や飲み物を持ち込んでキャンプ飯を満喫できます。もちろん、食材の準備が必要ないプランもあり。肉や魚介、野菜のBBQセットは3,000円~(子ども用1,600円)で注文可能です。
※利用7日前の15:00が予約締切。各セット2名分より注文可能
朝食は、UNO HOTEL「瀬戸内レストランBLUNO」のシェフ監修メニューを楽しめます。ベルテントであれば、備え付けのホットサンドクッカーを使って自分たちで作るホットサンドセットが用意されます。また、ロータステントに宿泊すると、焼きたてのホットサンドイッチセットを受け取ることができます。

施設からのメッセージ
スタッフ 大西 由貴乃さんより
滞在中は、天然温泉に何度でもご入浴いただけます。グランピングを楽しみながら、自分スタイルの過ごし方を満喫ください。
また、レンタサイクルで「宇野港アート散策」をするのもおすすめで、近隣にあるアート作品や、「駅東創庫 Gallery Minato」も見どころです。

たまの湯キャンプ場
Uno Port Inn


JR宇野駅から徒歩すぐ。施設前に広がるウッドデッキが目印です。フェリー乗り場も道路をはさんで目の前に見えます。

昭和レトロを味わえる館内


2016年のオープン当初から国際色豊かで、スタッフによる英語対応も万全なこちらの宿。1980年代に建てられた和風旅館をリノベーションし、代表の上杉さんが長い海外生活を行い、映像制作の仕事に携わっていたという経験から、“旅と物語をつなぐ場”となるようにという思いが込められています。


和室を中心にした客室は「オズ」「ミヤザキ」「クロサワ」など、映画の巨匠の名を冠した12室。1階にはダブルベッドの洋室とツインベッドの和室、2階に畳の和室が配されています。

全室に専用のシャワーとトイレを完備。室内にシャワートイレのある洋室2室以外は、建物の間取りの都合で、少し離れた場所になりますが、それも非日常空間の演出になっています。

食で感じる「ほっとする時間」

1階にはカフェ&バーを設置。ゲスト同士や地域との自然な交流が生まれる場としてにぎわっています。
メニューは、ベーグルやサンドイッチを中心とした洋食が多いです。レトロな和風建築ながらウエスタンスタイルで楽しむ食事は、日本人にとっては新鮮な雰囲気です。
拠点にして島旅を楽しむことも可能

チェックイン日の朝から荷物の預かりが可能です。そのままフェリーで島旅へ出発し、戻ってからゆったりチェックインができます。さらに、チェックアウト後も荷物を無料で預かってもらえるため、行き残した島へ再訪したい場合にも便利!

また、現代アートや建築を快適に巡るための最新情報も丁寧に教えてくれます。心強い案内人がいるのもうれしいポイントです。
映画上映会も開催
同施設代表の上杉さんは、NY在住のパートナー、タハラレイコさんと共に、海外・国内のアートマインドな映画を紹介する映画祭「宇野港芸術映画座(Uno Port Art Films)」を主宰。宿泊だけにとどまらない、“アートと出合う場所”としての魅力がつまっています。上映会の詳しい情報は、公式HPやSNSで発信中です。

施設からのメッセージ
代表 上杉 幸三さんより
宇野港周辺には、公式作品をはじめ瀬戸芸の見どころがたくさんあります。探検しながら新しい発見を楽しんでみてください。また、ジーンズの聖地・児島や倉敷美観地区へのアクセスの際の拠点にもピッタリです。ゆとりをもったスケジュールで滞在していただくのもおすすめですよ。
Uno Port Inn
KEIRIN HOTEL 10


老朽化により解体された旧玉野競輪場の記憶を受け継ぐホテルとして、2022年にオープン。149室中126室が競輪場に面し、オーシャンビューと競輪選手たちの練習風景を同時に楽しめます。

“競輪愛”あふれる客室で、ゆったりステイ





全客室は選手のロッカールームをイメージ。照明や家具などに旧競輪場の廃材が取り入れられています。オリジナルロゴ入りのルームウェアや小物が備えられた、遊び心を感じられる空間です。


中でも、2部屋限定のスイートルームは、瀬戸内海とバンク(競争路)を一望できる大きな窓とテラス、半露天のビューバスなどがそろっています。また、競輪選手から寄贈されたマシンパーツを使って作られたシャンデリアも設置されており、アートを体感できるでしょう。
ギャラリースペースもチェック



レストランのすぐそばにはギャラリースペースを設置。選手紹介や競輪の豆知識などを学ぶことができます。
スタジアムビューで味わう創作メニュー


レストラン「Restaurant FORQ」では、岡山・瀬戸内の食材を使った創作料理が味わえます。ランチは洋食や丼メニューが中心で、中でも日替わりメインプレートの「HOTEL 10 セット(1,500円)」が人気です。


宿泊者限定のディナーコースでは、岡山県産和牛や春野菜を使った料理を提供。地元の恵みを贅沢に味わえます(6月末まで春メニュー)
ラウンジやサウナで楽しいひと時を

4月にスタートした「HOTEL 10 LOUNGE」は、フリードリンクやスナック、Wi-Fiやブックコーナーも充実し、滞在中のほか、チェックイン前・チェックアウト後や日帰りでも利用できます。

「おいしいアート体験」はいかが
備前焼作家・星重太郎さんによる陶芸体験(手びねり)を、4月26日、5月3日、6月21日の3日間限定で開催。岡山の地酒やジュースなどのフリードリンクと軽食付きで、まさに五感を使って楽しめる贅沢なワークショップです。
※日帰り参加は要事前ご予約8,000円(子ども6,500円)。
※当日予約の場合は8,500円(子ども6,500円)。
島旅にぴったりなオリジナルグッズも!

ショップでは、島旅にも持って行きたくなるオリジナルグッズが販売されています。旅の記念にも普段使いにもおすすめ。

半袖Tシャツ 5,100円
人気アーティスト・face okaさんとのコラボアイテム。Queenの名曲「Bicycle Race」のCDジャケットをオマージュした、遊び心満点のデザイン。

ルームウェア 8,500円
競輪ユニフォームをモチーフにした、スポーティーなルームウェア。滞在中のリラックスタイムや、思い出としての一着に。

ホテルからのメッセージ
スタッフ 岡村 万理奈さんより
客室や食を通して、競輪の世界に楽しく触れていただける工夫をしています。癒しの時間を過ごせる滞在空間を整えてお待ちしていますので、島旅の拠点としてぜひご活用ください。


KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新
瀬戸内国際芸術祭2025の玄関口として、多くのアートファンが行き交う宇野港。旅の拠点としてはもちろん、アートと向き合うひと時をより豊かにする場としても、今回紹介した宿はどれも魅力的です。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
おすすめ記事

この記事が気に入ったらフォローしてね!
関連記事

瀬戸内国際芸術祭2025:瀬戸内の島々がアートで彩られる107日間
3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」が、2025年も瀬戸内の島々を舞台に開催されます。約100万人が…

瀬戸芸2025特集:岡山から直島へ、アートの島をサイクリングで巡る完全ガイド
岡山県玉野市から南へ約3kmの距離にあり、瀬戸内海に浮かぶ直島(香川県直島町)。江戸時代から幕府の天領として栄えた歴史を…

瀬戸芸2025特集:アートと絶景カフェ巡り!小豆島で癒やしの一日を過ごそう
瀬戸内海で2番目に大きな島である「小豆島」。オリーブの栽培地や瀬戸内国際芸術祭の開催エリアとしても知られています。そんな…

岡山・宇野港にデニム愛が詰まった「UNO HOTEL」×「BettySmith」コラボ のデニムルーム誕生
瀬戸内海の穏やかな風を感じる岡山県玉野市宇野港。港に隣接する「UNO HOTEL」に、この春、デニム好きにはたまらない、…
