夏の高校野球岡山大会2025　夢の甲子園切符をつかむのはどこだ?!

優勝：学芸館（中国大会ベスト４）

準優勝：倉敷商（中国大会ベスト８）

3位：創志学園（中国大会初戦敗退）

4位：岡山東商

優勝した学芸館は変則左腕の青中投手がタイミングを狂わすチェンジアップを武器に防御率0点台と危なげない投球、バックも大会1失策と安定の試合運びで2季連続優勝。

個々の潜在能力は中国路トップクラスと思われる倉敷商は左腕・小林投手、本格派右腕・田辺投手の二枚看板が防御率１点台にまとめ、中軸の佐々岡選手、和田選手ら打撃陣も活発。4試合１失策の守備も含め総合力は抜けていた。

3位に滑り込んだ創志学園は打率3割4分1厘と活発な打線が目を引いた。特にチャンスに強い大谷選手の打撃は各校要警戒だった。やや例年に比べ投手陣が弱い面もあったが140ｋを計測した1年生の伊藤投手の台頭もあり中国大会へ。

惜しくも4位に終わり中国大会進出を逃した岡山東商は強力バッテリーの叶投手-岡本捕手の旧チームからの主力を中心に安定感が光った。

倉敷工は投球術が光る陶山投手が好投。打線はノーステップ打法で倉敷商・小林投手を攻め立てるもあと一本出なかった。

商大附は横の変化球が冴える富山投手、縦の変化球が面白い清水投手、屈指のスラッガー遠藤選手ら個々の力は高かった。

おかやま山陽は学芸館・青中投手の前に４安打完封と自慢の打線が抑えられた。左腕・守屋投手が試合を作っていただけに打線の援護が欲しかった。粗削りながら好素材の羽深投手、1年生大会でダイナミックな投球フォームから切れがあった中島投手ら投手陣は一冬越して楽しみが多いチームだった。

玉野光南は1年時から活躍の左腕・石井投手が奮闘。140km前後の速球に打者の手元で切れる変化球のコンビネーションは「中国路ＮＯ１」の呼び声が高かった。やや失策が多い内野陣、例年に比べ小粒な打撃陣と石井投手ワンマンから脱却出来れば楽しみなチーム。

関西は原田投手がコンスタントに135km前後を計測し、独特な軌道で外角に決まるスライダーは見事。打線の底上げが課題に。

県北ではサイドから140kmに迫る速球を投じる津山商・庄司投手、翠松に打ち勝ち、岡山東商戦でも接戦を演じた美作と楽しみなチームも。また予選リーグで玉野光南を「あと1人、あと一球」まで追い詰めた方谷学舎、1年生ながら140km中盤を計測していた金光学園・岡本投手、同じく1年生の笠岡商・大塚投手ら将来性のある選手の今後の活躍も楽しみな大会だった。

優勝：倉敷商（中国大会優勝）

準優勝：創志学園（中国大会準優勝）

3位：岡山東商（中国大会ベスト４）

4位：玉野光南（中国大会初戦敗退）

昨秋ベスト８の8校が順当に同大会でも８強を占め、波乱が少ない大会だった。優勝した倉敷商は左腕・小林投手が変化球を低めに集め抜群の安定感を披露。失策も３と高い守備力も光った。ベストメンバーでないながらも地力の高さを見せつけた。続く中国大会では昨秋苦杯を喫した矢上（島根）相手に11－０（６回コールド）で圧倒。決勝は公式戦３度目の対戦になった創志学園相手に１年生左腕の中村投手が４回を無失点。救援した２年生の角田投手が５回１失点と下級生リレーで５－１と完勝。夏に弾みを付けた。

準優勝の創志学園は一冬越して個々の体幹が安定。昨年センバツ経験組の左腕・明星投手、打者では大谷選手が投打に牽引。伊藤投手、荻野投手ら右の投手陣も安定感増し選手層の厚さを感じた。夏は門馬監督に交代して早期敗退が続いている「鬼門」。全国強豪校との練習試合を経て万全な夏に備える。

3位の岡山東商は叶投手が制球重視の投球スタイルで安定感を増した。勝負強い中軸の岡本選手、反対方向に強い打球を放つ1番石井選手ら投打にまとまっていた。連戦になる夏、左腕の大塚投手、右本格派の上松投手の起用もポイントになりそう。

4位の玉野光南は主戦・石井投手が不在の中、複数投手陣の継投と打線の底上げを示しベスト４進出。県大会、中国大会と登板のなかった石井投手をここ一番の試合で使えればダークホースとして注目。

商大附は優勝した倉敷商とタイブレークまで追い詰め実力を示した。倉敷商戦の初回、小林投手から大会唯一の打点を叩き出した主砲・遠藤選手、サイドからコーナーに投げ分けた富山投手は8回１失点と結果を出した。元々個々の能力値は高いだけに一つにまとまった時は夏もひと暴れしそう。

おかやま山陽は試合を作れる左腕・守屋投手、低めの速球に伸びを感じる140km超の羽深投手、2年生の中島投手ら投手陣が伸び盛りで勢いを感じた。野手陣も力を秘め、甘く入れば長打が期待できる打者が並ぶ。

学芸館、倉敷工は絶対的エースが健在なだけに2番手以降の投手陣の台頭に期待。学芸館は足を絡めた機動力が身上。守備も安定しているだけにAシードと同等の力を秘め夏の連破を狙う。

ノーシード組では予選で関西を一蹴した就実、140km中盤の速球を投げる岡本投手を擁す金光学園、朝日戦の9回に143kmを計測した津山商・庄司投手、今年も継投で挑む投手陣とセンス光る前田選手が攻守の要の理大附、関西は癖のある変化球が面白い原田投手、長打力ある坂枝選手、切れ目のない打線と長身右腕・只友投手が急成長の美作、進学校では県大会初戦気迫の投球で13年ぶり1勝の立役者朝日・幸田投手が印象に残った。

方谷学舎は140km超の速球を持つ藤井投手、サイドから浮き上がる球が面白い藪中投手を強肩の有元捕手が好リードで牽引する。

古豪の玉島商は粘りがあり、昨年のメンバーがほぼ残った翠松、左右の継投で挑む総社南、春は不完全燃焼だった城東、笠岡商らノーシード勢も力を秘めるだけに6月28日の組み合わせ抽選の結果に注目。

倉敷ケーブルテレビでは

マスカットスタジアムでの試合を＜KCT11ch＞

倉敷市営球場での試合を＜KCT12ch＞

美咲エイコンスタジアムでの試合を＜KCT112ch＞　で放送します。