ひょんなげ百景 NO.003 ガンダム(岡山の)大地に立つ「道の駅 久米の里のガンダム」
「ひょんなげ」って知ってますか?岡山弁で「変な」「奇妙な」「不思議な」といった意味の言葉です。「ひょんなげ百景」はKCTタウン編集部が独断でセレクトした岡山の「ひょんなげ」なスポットを連続で紹介していくコーナーです。見たこともないもの、場所、一見普通だけどよく考えたら奇妙な場所。そんなエリアのスポットに編集部が足を運び、独自の「ひょんなげ」度を交え毎週金曜日に紹介します。
ガンダム(岡山の)大地に立っていた!
岡山県津山市の道の駅「久米の里」に、思わず二度見してしまうような光景が広がっています。そこには、なんと全高7メートルの巨大なロボットが鎮座しているのです!
国道181号線を走っていると、突如として視界に飛び込んでくる巨大なロボット。まさかこんな場所モビルスーツがいるとは!、と目を疑ってしまいます。しかし、これは幻覚でも何でもありません。れっきとしたモビルスーツ「Zガンダム」なのです。
このZガンダムは、1999年に地元津山在住の中元正一さんによって制作されました。アニメに登場するサイズの1/3スケールで設計され、実際にコクピットに人が乗れるよう綿密に設計されています。
中元さんは自ら設計図を描き、鋼製の内部骨格と繊維強化プラスチックの外装を組み合わせて、この巨大ロボットを完成させました。内部には油圧装置などのメカニズムも実装されています。さらに驚くべきことに、アニメの製作元であるサンライズからも公式な許諾を得ているのです。
巨大ガンダム立像の先駆けはお台場の実物大ガンダム「RX-78-2 ガンダム」と思っている方は多いのではと思いますが、岡山のガンダムは1999年に完成、お台場の実物大ガンダムは2009年。岡山のガンダムは20世紀から、お台場のガンダムは21世紀になってからということで久米の里のZガンダムがいかに時代を先取りしていたかおわかりでしょう。
道の駅 久米の里のホームページに制作者の中元さんへのインタビューが掲載されています。人間が乗って操縦しさまざまな作業に対応できる「二足歩行型有人汎用機」として設計されたことなど、技術的なことも記されているので興味のある方はぜひ読んでみてください。また道の駅 久米の里は津山名物ホルモンうどんや、新鮮な地元の野菜、ジビエなどを購入できる観光スポットとしても魅力的です。みなさんぜひガンダムを見て野菜を買って帰りましょう。
さて、このZガンダムにコックピットがあることを知った人は「自分も乗ってみたい!」と思ったのでは?
実はこのガンダム、「年に1度の祭りの日に乗れる」のです。祭りの名は、道の駅久米の里「仙人まつり」。120組限定でコックピット搭乗体験ができます。お祭りの日にガンダムに搭乗って、∀ガンダムの冒頭みたいですよね。
のどかな道の駅にそびえ立つガンダム。でーれー「ひょんなげ」な場所でした。それでは、次なる「ひょんなげ」スポットを求めて、さらなる冒険(?)の旅に出発です!「ひょんなげ百景」は毎週金曜日に更新です。次回の「ひょんなげ」をお楽しみに。
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