美観地区すぐの隠れ家!?　ゲストハウス「Hostel CUORE倉敷」で “一期一会” を楽しもう

Hostel CUORE倉敷は2014年にオープンし、2024年で10周年を迎えます。

もともと結婚式場だった建物がゲストハウスにリノベーションされており、アンティークな雰囲気を漂わせつつ、遊び心あふれる空間になっています。

施設の経営元は建築会社なので、建物の解体から内装工事までのほとんどを施設スタッフによって行ったそう。ハイクオリティな内装はもちろん、館内の至る所にこだわりの装飾や空間演出が施されている点にも注目です。

まずは施設のマネージャー兼店長である寺岡瞬さんに、こちらに滞在する際の楽しみ方を伺いました。

寺岡さん：

ゲストハウスといえば共用キッチンが旅人同士の交流の場となりますが、ここでは併設しているバル（ダイニングバー）がその役割を果たしています。海外からのお客様も多く、おいしい食事と供にさまざまな方との交流を楽しんでいただきたいですね。不定期にはなりますが、ライブなどのイベントも開催していますよ。

また、施設スタッフも気さくなメンバーばかりです。旅行好きが多く、中には、最初はここの宿泊客だった者もいます。当施設のディープな楽しみ方はもちろん、倉敷観光の穴場情報にも詳しいので気軽に話しかけてみてくださいね。スタッフと仲良くなることで、宿泊も一層楽しくなると思います。

今回、館内を案内してくださったのはスタッフの竹村光貴さん。以前はここの宿泊客だったそうで、現在は住み込みで勤務されています。ワーキングホリデーの活用やバックパッカーとしてで世界各国へ出かける「旅の達人」でもある竹村さんに、利用者目線でHostel CUORE倉敷の魅力を教えていただきました。

竹村さん：

当施設の魅力の一つとして、スタッフとお客様との距離が近いことが挙げられます。すぐに仲良くなって旅の情報を交換するなどして交流できるのが楽しいです。旅行好きな方にはもってこいの宿ですね。

地下1階と地上3階建ての館内は、1階から3階までが吹き抜けとなっていて、客室のある回廊に囲まれています。自然光が差し込む開放感のある空間は、まるで海外のアパートハウスのような雰囲気です。

通路の一角にはウッドデッキも設けられ、コーヒーを飲みながらベンチやソファでゆったりとくつろぐことができます。オープンな雰囲気で自然と人が集う場になっています。

竹村さん：

Hostel CUORE倉敷の客室は、シャワーやトイレが共用となる「ベーシックルーム」、シャワーやトイレが付いた「スタンダードルーム」カジュアルな「ドミトリールーム（相部屋）」がそろいます。ゲストハウスでありながら、ホテルのような設備も備えることで、旅行者の多様なニーズにお応えしています。

同じデザイン・レイアウトの客室がないことが同施設の特徴。部屋ごとにデザインのテーマがあるそうで、竹村さんが案内してくださったのは、真っ白な漆喰の壁にブラウンのインテリアが映えるモダンな客室でした。こちらはシャワーとトイレを備えたスタンダードルームです。

洗面所、シャワールーム、トイレを備えた共用スペースは2階が女性用、3階が男性用になっています。シャンプーとボディソープの備え付けがうれしい！その他のアメニティも宿で購入することができます。

ドミトリーは、女性専用と男女混合の2種類を備えています。いずれも間仕切りの二段ベッド仕様でロフトに近い造りになっているので、プライバシーを守りつつ快適に過ごすことができます。宿泊客の中には、深夜まで地下1階のバルでお酒を飲んだあとにドミトリーに宿泊する人もいるそうです。

竹村さん：

私のおすすめは、上段よりも下段スペースですね。「穴蔵」というシチュエーションでワクワクしませんか？狭すぎず、ちょうどいい閉塞感がポイントなんです。猫の気持ちが分かる気がします（笑）。

隣接する別館のAnnexは、本館とは趣の異なる宿です。タッチキーで出入りするスタイルで、客室はバス、トイレ、キッチン、洗濯機などを備えているため、主に長期宿泊者向け。特にビジネスで滞在する人に最適です。

竹村さん：

岡山への移住を考えている方が、拠点としてお試しで利用することも。ここで実際に生活しつつ、地下1階のバルを出会いの場にしてつながりを作っています。快適に過ごしながら、興味のあることや仕事でつながりができると喜ばれています。

別館4階の屋上に上がると、2022年にオープンしたグランピングタイプの客室があります。

ここは最大6名まで宿泊可能で、ジャグジーバスとサウナが備わっているほか、広々としたテラスでバーベキューを楽しむこともできます。アメニティ各種がそろい、冷蔵庫にはミネラルウォーターと氷が用意されています。一日一組限定なので、自分たちだけの落ち着いた時間を楽しめますよ。

地下1階はバルの「Bar CUORE」として営業しています。室内空間は「ヨーロッパの街角」をイメージ。フロアの周りにはシネマ（映画観賞コーナー）、ブック（図書コーナー）、アトリエ（ギターコーナー）などテーマ別のコーナーが設けられています。好きなことをしながらゆっくり過ごしたり、スタッフや利用者との会話を楽しんだりと自由に過ごせます。

料理が自慢の同店において、30種類以上あるフードメニューの中でも人気があるのが「シーフードコンボ」。オリジナルソースで味付けしたオマールエビや貝などのシーフードを、豪快に手づかみで味わえるメニューです。また、その他に、イタリアの家庭料理である「タコのオイルパスタ（プッタネスカ）」もおすすめですよ。

竹村さん：

宿泊するなら、ぜひバルも利用していただきたいですね。もちろんお酒が飲めなくても大丈夫です。ただ泊まるだけで終わるのはもったいないので、料理やドリンクとともに会話も楽しむことにより、「旅をしている感覚」をより深く味わってもらえればうれしいですね。

倉敷美観地区という風情あるエリアに滞在しながら、海外の方と交流するなど、刺激的な宿泊体験が味わえるHostel CUORE倉敷。充実した設備を有したスタイリッシュな施設でありながら、出会いや交流の場として、コミュニティの「ハブ（中心）」のような役割も果たしているのかもしれません。ホテルや旅館に宿泊するのとは異なる、新感覚の“ゲストハウス暮らし”を楽しんでみませんか。