「元幼稚園」のデニム工場が描く、児島の新しい寄り道スポット 園児たちの記憶が残る場所で、世界基準のデニムを。
国産ジーンズの聖地・岡山県倉敷市児島。ジーンズストリートを歩くだけでも楽しいこの街に、2026年2月、ちょっと気になる新スポットが誕生しました。場所は小高い丘の上。
「児島西幼稚園」という看板がそのまま残る建物。
懐かしい玄関をくぐると、そこに広がるのは洗練されたデニムプロダクトの数々。そしてガラス越しには、ミシンの音が響く縫製工場。ここは、“元幼稚園”のデニム工場と直営ショップです。
玄関の横には「工場直結」のショップ
2026年2月2日にオープンした「Nice Corporation Kojima Shop」は、縫製工場・株式会社ナイスコーポレーションの新工場に併設された初の直営店。かつて園児たちが出入りしていた正面玄関の横に、今では一般の人も気軽に立ち寄れるショップができました。
並ぶのは同社のファクトリーブランド「NC PRODUCTS」。まず目を引くのは、デニム生地の残反や裁断くずを再利用した「Patchwork Line」。
ラグやクッションカバー、バッグなど、端材をパッチワークで丁寧につなぎ合わせた一点ものです。色の組み合わせも表情もすべて異なり、思わず手に取りたくなる存在感。そしてジーンズの「Basic Line」。
一見ベーシックですが、履いてみるとシルエットの美しさに気づきます。スラックス仕立ての技術を応用した立体縫製により、ヒップラインに自然に沿い、脚がすっと見える設計です。観光のついでに立ち寄って、試着してみる。
そんな“ちょっと特別な買い物体験”ができる場所です。
ショップの向こうにはデニム工場
ショップの奥に広がるのは、かつての教室を改装した縫製工場。天井を抜いて現れた梁、大きな窓から差し込む光。
閉鎖的な空気はなく、「見られること」を前提とした開かれた空間です。「ゼロから新しく建てることもできました。でも、ここを活かしたかった」そう語る井筒社長。
サッシや窓ガラス、看板を残したのも、“場所の記憶”を大切にしたかったからだといいます。実際、オープン前から「ここ、母校なんです」と訪ねてきてくれる卒業生もいるそうです。
多様な人が働く工場ということ
この工場には、もう一つ印象的なスペースがあります。それは、多国籍スタッフのための祈りのスペース。礼拝前に手や顔を清められる洗い場も設けられています。
豪華な設備ではありません。でも「必要なことをきちんとできる場所を用意する」という姿勢が、この工場のあり方を物語っています。
国際認証も取得
ナイスコーポレーションは、日本の縫製工場として初めて国際認証「B Corp™」を取得しました。
「営業面の効果はまだ、感じないのですが」と社長は笑います。
けれど、若い世代や海外の学生が興味を持ち、見学に訪れるようになったといいます。買い物だけでなく、“背景”まで感じられる。
それもこの場所の魅力です。
児島観光の、次の一歩へ
児島といえばジーンズストリート。すぐ近くにはベティスミスのジーンズミュージアムも。
そして、少し足を伸ばせば、新たな児島のデニムの拠点が誕生しました。
かつて子どもたちが学んだ建物が、今はものづくりの現場として動いている。
直営店で買い物をして、工場の雰囲気を感じる。
その体験は、児島のデニムを“少しだけ深く”感じさせてくれるはずです。
次に児島を訪れるときは、
この丘の上の「元幼稚園」にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。日曜日は定休のため、土曜日や平日の訪問がおすすめです。
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