「いらまかす」「さばたる」ってどんな意味? 場面別岡山弁クイズに答えて、岡山弁マスターになろう!

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尾崎教授に聞く「岡山弁トリビア」

トリビア1:岡山県民は「疑問」を繰り返す?

 岡山県民は疑問詞を繰り返して言う傾向があります。共通語では「どこ行くの?」ですが、岡山弁では「どこどこ行くん?」「なになに食べるん?」といった具合です。これは、選択肢があれこれあることを明示的に伝えるために繰り返すようになったのかもしれないと言われています。

トリビア2:岡山弁のルーツは古典文法?

 岡山弁の「寒かろう(寒いだろう)」は、古文の「寒からむ」がルーツと考えられます。ここでの「む」は推量の助動詞で「~だろう」といった意味を表します。

岡山弁の特徴「連母音の融合」によって「寒からむ」の「からむ」が、「からう」を経て「かろう」に変化しました。つまり、「らむ」→「らう」→「ろー」のように連母音の部分が融合。「寒かろう」に変化したと考えることができます。

尾崎教授

 岡山弁は、ぞんざいかつ不思議なところが多い言葉のようですが、実は昔の由緒正しい日本語、古典文法をルーツにもつ言葉の多さが魅力だと思います。構造や由来をたどってみると、意外にも雅な言葉が起源となっているかもしれないですね。

まとめ

 みなさんは何問正解できましたか?KCTタウンでは、他にも難解岡山弁クイズなども作成しているので、ぜひ挑戦してみてください。

メディアで話す岡山弁が、これからも注目を集めるはず。テレビやドラマで岡山弁を耳にしたら、意味やイントネーションを意識してみると、より楽しめるかもしれません。ぜひ、岡山弁マスターを目指してみてくださいね。

監修者プロフィール

尾崎喜光

ノートルダム清心女子大学 文学部 日本語日本文学科 教授。
⻑野県上⽥市出⾝。1989年より国⽴国語研究所(東京都⽴川市)に、研究員・主任研究官・室⻑・主任研究員・准教授として勤務。2010年よりノートルダム清⼼⼥⼦⼤学の教授に就任。現代日本語の話し言葉を中心とする社会言語学的研究をはじめ、共通語と方言に関する多様なテーマでの研究も行う。

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