自転車で行ける瀬戸内の島 日生諸島の島巡りサイクリング 島グルメと夕陽を満喫
岡山県備前市の穏やかな漁師町、日生(ひなせ)。港周辺には新鮮魚介が並ぶ市場があったり、名物“カキオコ”の店が点在していたり、みかん狩りが楽しめたりと、グルメ好きにはたまらないエリアです。今回は、そんな日生で「島巡りサイクリング」を体験してきました!レンタサイクルで港周辺を散策した後に「備前♡日生大橋」を渡って、日生諸島の鹿久居島へ。さらにそこから別の橋をわたって頭島(かしらじま)へと島巡りします。グルメや絶景、地元の方たちとの交流などを楽しめるルートを紹介します。
※記事内の情報は2024年11月時点のものです。金額はすべて税込価格です。
目次
島へ渡る自転車を駅前でレンタル
まずは自転車のレンタルへ。JR日生駅を出てすぐ右隣にある建物「サンバース」の1階に向かいます。玄関を入ってすぐ右がレンタサイクルの受付です。
自転車選びのポイントは?
本土なら「シティサイクル(3段変速切替付/800円)」でOKですが、島巡りをしたいなら「電動アシスト付き自転車(1,500円)」をチョイスするのがおすすめ。
いざ、レンタル手続き!
申込用紙に必要事項を記入し、簡単な説明を受けます。レンタサイクルは、必ず17時までに返却しましょう。
備前観光協会 事務局 吉形恵さん:
島への自転車旅は、瀬戸内海国立公園の豊かな自然や景色、海風や磯の香り、動物の鳴き声など、車では見逃しがちな自然の息吹を感じることができます。ぜひ、風光明媚な日生諸島をお楽しみください。
支払いを済ませたら、いよいよ出発。自転車にまたがって、瀬戸内の美しい景色と日生のグルメを満喫するサイクリングにレッツ・ゴー!
備前観光協会(日生案内所)
住所:備前市日生町寒河2570-31サンバース1F
営業時間:9:00〜17:00(レンタサイクルの返却は17:00までに)
定休日:木曜(祝日の場合は翌日休)
公式サイト:http://bizen-kanko.com/
駅近くの市場で名物の「カキオコ」を
日生駅近辺には観光スポットが豊富!まずは地元の人も利用する魚市場「五味の市」をチェック。名物の「カキオコ」を味わえるほか、展望スポットで景色も満喫できます。
瀬戸内の新鮮な魚介がそろう「五味の市」!
地元住民も利用する、鮮魚市場「五味の市」には、旬の新鮮な魚介が所狭しと並びます。
新鮮な魚介や地元農産物を販売
ユニークなご当地グルメ「カキフライソフト(350円)」もチェック!カキフライ2個がドンと乗り、刺身醤油をトッピングしたソフトクリームです。意外な組み合わせがクセになる、ここならではの一品をぜひ。
「全国牡蠣-1グランプリ」初代王者にも輝く
兵庫県の千種川から流れ込む豊富な養分により、身がプリッと大きく旨みたっぷりである日生の牡蠣。今年2月に開催された「全国牡蠣-1グランプリ」の加熱部門では、日生産の牡蠣が見事初代チャンピオンに輝くなど、味も品質もお墨付きです。
市場で牡蠣を販売する橋本さんによると「加熱用の牡蠣なら断然、蒸し牡蠣がおすすめ!鍋で水を入れずに蒸して、蒸気がおさまったら食べ頃」とのこと。ぜひお試しあれ。
海鮮BBQも!五味の市で買った食材を「海の駅しおじ」で焼いて食べよう
五味の市で購入したばかりの魚介は、道路を挟んで向かいの「海の駅しおじ」でそのままBBQにして楽しめます。90分2,500円で、炭や網なども一式そろうため、便利です。
また、コンビニも併設されているので、飲料やアルコールなどを気軽に購入可能です。BBQはネットでの予約制となっているので、必ずHPのカレンダーで空き状況を確認して申し込みを。
五味の市 竹本真悟さん:
夏には小エビやハモなどの小魚を販売。冬には牡蠣をはじめ、煮付けにぴったりな舌平目(ゲタ)などが主役になります。日生の牡蠣は、他県よりも価格が2〜3割安く、身が大きくて味も良いのが自慢です。ぜひ、いろんな方に食べていただきたいです。
五味の市
住所:岡山県備前市日生町日生801-8
営業時間:8:00〜16:00(変動の場合あり)
定休日:11〜4月は水曜、5月の連休明け〜10月末は火・水曜
「暖里(ゆるり)」で味わう絶品カキオコ
続いて、五味の市の道路を挟んで真向かいにあるカキオコ専門店「暖里」へ。「日生カキオコまちづくりの会」のメンバーでもあるオーナーの中村智浩さんは「より多くの人にカキオコを楽しんでほしい」と店をオープンしたのだそう。作り置きを一切せず、焼き立てを提供してくれます。
大粒の牡蠣が5〜8個もゴロゴロと入ったお好み焼き。関西風のふわっとした生地の中で、プリッとした牡蠣の食感が引き立ちます。食べ進めていると、牡蠣からあふれるジューシーなエキスと生地が一体となり、口いっぱいに広がりますよ。
こちらでは牡蠣の増量も可能で、8〜12個入りは1,600円、11〜16個入りの特盛は1,950円。テイクアウトもできます。また、牡蠣の串焼きやカキフライなどのメニューも充実していて、ユニークな「カキオコバーガー」「ハモバーガー」(各700円)も好評です。
カキオコ屋 暖里/日生カキオコまちづくりの会 てっぱん隊長 :中村智浩さん
日生の中心地で営業しています。シーズン中は混み合いますが、牡蠣を年中召し上がっていただくことが可能です。皆様のお越しをお待ちしております。
カキオコ屋 暖里
住所:備前市日生町日生801-8
営業時間:10:00~15:00
定休日:夏期(4〜10月)火・水曜
冬季 不定休
ホームページ:https://kakioko-yururi.com/
フェイスブック:https://www.facebook.com/kakiokoyururi?ref=embed_page
日生の景色を一望できる「みなとの見える丘公園」に立ち寄り
五味の市から徒歩でも20〜30分ほどでアクセスできる山頂公園です。日生港や日生諸島の景観が楽しめるほか、実際に船で使われていた号鐘を取り付けたモニュメント「幸福の鐘」を鳴らすことができます。
ハートの橋「備前♡日生大橋」を自転車で渡って鹿久居島、頭島へ!
日生には13の島々が散在しています。2015年に開通した「備前♡日生大橋」によって「鹿久居島(かくいじま)」や「頭島(かしらじま)」と本土がつながり、グッとアクセスしやすくなりました。
今回は、橋を渡って鹿久居島を経由し、目的地の頭島へ。島内のスポットを散策します。
「備前♡日生大橋」を渡りながら景色を楽しむ
ここで電動アシスト自転車の本領発揮!背中を押されるような加速が素晴らしい…。アップダウンの多い道もスイスイと風を切りながら、青い海や島々の風景を体いっぱいに感じる気持ち良さ。景色の一部になっているような感覚になれるのも、サイクリングならではの魅力です。
日生はみかんの産地!農園も複数あり
日生諸島ではみかん作りも盛ん。今回訪れた鹿久居島と頭島に加え、隣にある鴻島には、計6つのみかん農園があり、シーズン中は各所でみかん狩りを楽しめます。
もちろん、島内の園はサイクリング中に立ち寄ることも可能。ぜひもぎたてを味わってください!くわしくはこちらの日生みかんのページをご参照ください。
※事前に各園への問い合わせを
海辺のカフェで、絶品ランチ&スイーツを堪能!
頭島のメインストリートの道沿い、漁港の目の前にたたずむカフェです。島ならではの食材を使ったメニュー、こだわりの炭火焙煎珈琲が楽しめます。
もとは漁船の修理を行う鉄工所で、島民の憩いの場としても利用されていたこの建物。東京から移住したオーナーの井上さんご夫妻が「新しい交流の場を作りたい」と、趣のあるカフェにリノベーションしました。カフェは、移住希望者の相談窓口として、移住に関するアドバイスも行っています。
店内は、北欧テイストを取り入れた落ち着いた空間。大きな窓からは漁港の様子を眺めることができます。やわらかな陽だまりが落ちるカウンター席のほか、陶芸作品などの雑貨や古着などを販売しているスペースも備えられています。
島みかんを使ったメニューを堪能しよう!
日生諸島で育まれたみかんは、甘みと酸味のバランスの良さが魅力。今回は頭島産のみかんを使ったメニューをいただきます。
・まるごと島みかんのスパイスキーマカレー(季節限定)
ランチドリンクセット(平日)1,450円 ※ドリンクなしの場合:1,200円
ランチドリンクセット(休日)1,600円 ※ドリンクなしの場合:1,350円
トッピングにはみかんを丸ごと1個使用。さらに、ルーの中にもみかんが入っており、その酸味や香りがスパイスにマッチする、フルーティーなキーマカレーです。トッピングされたみかんは、オリーブオイルやアマモ塩をプラスして、風味豊かに仕上げられています。
島みかんのぜいたくパフェ
1,100円
期間限定のスペシャルなパフェ。なんとみかん2個を使い、生クリーム、バニラビーンズアイス、自家製みかんゼリーをサンド。手作りの「かもクッキー」はキュートで食べるのがもったいないほど!
かもブレンドコーヒー
550円(ホット)
炭火焙煎ならではの香ばしさを楽しんで。
caféかも食堂 井上卓也さん・なほ子さんご夫妻:
昔ながらの漁港や行き交う船、人の暮らし、ここでしか出合えない日生諸島の風景をお楽しみください。サイクリングをしている方には給水サービスも用意しております。お店の前にはサイクルスタンドも完備しておりますので、ぜひお気軽にご来店ください。
caféかも食堂
住所:備前市日生町日生2724
営業時間:11:00〜16:00、土日祝日は10:00〜17:00 ※ランチはなくなり次第終了
定休日:月曜日(臨時休業あり) ※詳細はカレンダーを確認
瀬戸内のサンセットビューでチルタイムを
約4kmの広さを持つ頭島には、周遊道が整備されています。最後はこの島だけで目にできるサンセットビューで締めくくりです。島の海が夕日に染まり、空の色も移りゆく時間に感覚を研ぎ澄ませながら、サイクリングの余韻を楽しみます。
頭島漁港
漁港からの夕景も必見。時間とともに変わりゆく空と海の色が、絶妙なグラデーションを描き出します。
頭島たぬき山展望台
美しい夕景に見入っていると、いつのまにか自転車の返却時間が迫っていました。頭島、また来ますね!
まとめ
日生諸島を横目にサイクリングしていると、まるで景色の中に溶け込んでいくような気分になりました。立ち寄ったお店や、道すがら出会う地元の方たちも、道を尋ねると親切に教えてくれたり、おすすめのスポットを教えてくれたりと、あたたかさにも触れることができました。
心も体もリフレッシュできる、日生を巡るサイクリングコース。ぜひのんびり訪れてみてくださいね!
この記事が気に入ったらフォローしてね!
関連記事
【倉敷・総社・玉野・早島】初心者にもおすすめ 人気のキャンプ場4選
吉備の山々から瀬戸内の海まで、変化に富む地形と豊かな自然環境を有する岡山県南部エリア。さまざまな自然の楽しみ方のなかでも…
最恐スカイサイクルの進化系登場 ブラジル感満載の「鷲羽山ハイランド」に行ってみた!
トロピカルな植物に囲まれた園内にブラジリアンサンバのリズムが響く、倉敷市のテーマパーク「鷲羽山ハイランド」。世界最恐の自…