倉敷市真備町の竹家具メーカー「テオリ」 ドイツのデザイン賞「iF DESIGN AWARD 2024」を受賞
倉敷市真備町の竹集成材家具メーカー「テオリ」が手掛ける椅子「5 Chair」が「iF DESIGN AWARD 2024」を受賞しました。
iF DESIGN AWARDは、1953年にドイツで誕生した世界で最も歴史の長いデザイン賞です。ドイツのRed Dot Design Award、アメリカのIDEAと並び、世界三大デザイン賞の一つとして知られています。国際的なデザインの専門家が集まり、受賞デザインを選定しており、全世界の作品を対象に2024年は72か国から約11,000点の応募があり、世界中から招集された132名のデザイン専門家が受賞商品を選定しました。
iF DESIGN AWARD 2024受賞「5 Chair (ファイブ チェア)」
主材:竹集成材
サイズ:W505×D471×H811 SH424mm
価格:¥46,200-(税込)
耐荷重試験:170kgで1.5時間耐久済み
実用新案:第3242284号 登録
「5 Chair」は金属や樹種でなく、環境に良い竹集成材を使用した椅子にもかかわらず、ノックダウン(組立て式)構造を独自の製造技術で実現しており、輸送や梱包に関わるエネルギーを大きく削減しています。
組み上りの状態で出荷する通常の椅子に比べ、小さなスペースで輸送できるため環境問題だけでなく、グローバルな供給にも対応できる製品です。
メイドイン倉敷の竹の家具作り
テオリは1989年から岡山県倉敷市で家具作りを行っています。1998年からは地元が筍の産地であることから地域の資源を使った家具作りを目指し、竹集成材を使った家具をいち早く開発。当時竹の集成材の製造方法も確立されていない中、オリジナル商品として製造、家具店やインテリアショップを通じて販売しています。
同社では竹循環型社会を創る事をビジョンとして、地元の竹資源を有効に使うことに取り組んでいます。家具工場の他に2018年より竹集成材を製造する工場を稼働。地元の竹を余すことなく利用し、竹集成材から家具を作るだけでなく枝葉の部分は「土壌改良剤」に、細い部分は「浴用化粧品」や「家具用のオイル:竹表皮塗料」として利用しています。
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