「狙うぞ!開幕ダッシュ」 倉敷アブレイズ 開幕直前インタビュー
鈴木監督 「徹底的に守備を鍛えて臨むシーズン」
去年のV3での優勝は確実にチームに力をつけた。しかし、振り返ってみるとまだミスが多く、本当の強さは感じられない。もちろん試合でミスは出るとはいえ、「ドンマイ」では済まされないのがプロ。ミスが出るのは単なる練習不足。特にアブレイズは高さで劣る分、守備からリズムを作っていかないと勝機はない。だからこそリベロを中心に徹底的に守備を鍛えてきた。選手一人ひとりが「繋ぐ」意識を持って、どんな態勢からでも球を上げるんだという強い思いが試されるシーズンになる。
フィリピン国際試合で選手の成長感じた
9月の上旬にフィリピンで開催された国際試合に招待チームとして参加し、世界トップクラスの選手が放つスパイクを間近で受けてきた経験は選手を大きく成長させたし、大観衆の中でプレーすることで「舞台慣れ」してきた事も大きい。
マギーの穴は埋めない 得点より失点を減らすバレーを
昨季、攻撃の要だったマギーの退団により攻撃力の低下は否定できない。しかし現有戦力でマギーの穴を埋める事を考えるのではなく、失点しないバレーを目指す。根気強くラリーに持ち込み「粘りのバレー」で相手のミスを誘いたい。
攻撃面では高さがない分、今まで以上にコンビネーションやクイックがカギとなる。相手のブロックを交わす多彩な攻撃バリエーションで勝負したい。
#9 リベロ 高橋 薫 「エースリベロの自覚を胸に戦う」
守護神として期待のかかるリベロ高橋。どんな球でも上げてみせると意気込んでいる。
—とにかく1mmでもボールを上げる、どんな球にでも飛び込んでやる、そういう思い。守備のチームである以上、リベロの責任は重い。その重さも全部背負ってコートに立つ。上げさえすればあとは味方がなんとかしてくれるはず。仲間を信じて私は上げるだけ。
#3 セッター 大島 杏花 「どんどん仕掛ける 多彩なトスでマークを散らす」
高さのあるセッター大島。チーム最年長はクールに闘志を燃やす。
—相手もこちらの攻撃パターンを研究してくることは織り込み済み。得意のツーアタックも警戒されているのは分かっている。が、それでもやる。拾われたって構わない。目先の1ポイントより試合全体の流れをみた時、相手に色々考えさせることが大事。そこで生まれたわずかなスキをつく。どんどん仕掛けますよ。まぁ見ててください。
#16 アウトサイドヒッター 田部 咲来 「全部私に上げろという気持ちで全力で跳ぶ」
エースアタッカーの田部。破壊力のあるスパイクに加え、今季はさらに攻撃の手札を増やした。
—昨季のMVPは自信になるが、それは過去のこと。今季はマギーも抜け今まで以上にやってやるという強い気持ち。そのためにBクイックとスピードのあるバックアタックを鍛えてきた。チームが苦しい時、ここぞの1本を決めてこそエース。どんなトスでも全部私に集めろという気持ちで常に全力で跳ぶだけ。スパイク決定率40%を目標に、ベンチの期待に応えてみせる。
#1 セッター 大村 和鼓 「流れ変えるトスを上げる」
控えセッター1番手の大村。チームの攻撃の目先を変える意味でも重要なポジション。経験を積み大きく成長した姿に期待がかかる。
—スパイカーとの息の合わせ方やリズム、テンポなど色々研究して練習してきた。コンビネーションの精度は間違いなくあがっている。私がきれいに上げると必ず味方が決めてくれると信じている。チームがピンチの時、流れを変えるトスを上げたい。
#2 アウトサイドヒッター 谷口 沙弥 「開幕戦勝利のウェイトは大きい」
キャプテン谷口は攻撃の軸としても、チームのまとめ役としても期待がかかる。
ことさら、開幕戦勝利にかける思いは誰より強い。
—開幕戦は絶対に勝ちたい。ここで勝つと負けるでは今後の戦いが大きく変わる。何が何でも勝って流れに乗ってチームに勢いをつけたい。フィリピン帰国後の天皇杯皇后杯では高校生相手にまさかの敗戦だったが、逆にそれでチームのスイッチが入った。いまは順調に仕上がっている。浮かれることなく常に挑戦者の気持ちで戦いたい。
鈴木監督 「脱 単調攻撃で勝機掴む」
—Vリーグはそんなに甘くない。単調なリズム、ワンパターンな攻撃ではとても勝ち抜くことはできない。絶対的エース不在なら、攻撃のパターンを変えていくしかない。何をしてくるか分からないと相手に警戒させることが大事。そうすることで相手の守りにわずかなほころびが生まれる。倉敷初のプロチームとしての誇りを胸に戦う選手の姿を楽しみにしてほしい。
この記事が気に入ったらフォローしてね!
関連記事
【倉敷・総社・玉野・早島】KCTニュース9月ランキングTOP10
KCTタウンでは2024年9月にKCTコミちゃんサイトに掲載されたトピックがインターネットで何回閲覧されたのかを調査し、…