横溝正史生誕120年記念 原作再現の「金田一耕助の山高帽」受注生産
ミステリー作家 横溝正史生誕120年を記念したオリジナルグッズが完全受注生産で販売されます。予約期間は2023年2月13日(月)から3月5日(日)まで。
“伯備線の清――駅でおりて、ぶらぶらと川――村のほうへ歩いて来るひとりの青年があった。見たところ二十五、六、中肉中背――というよりはいくらか小柄な青年で、飛白の対の羽織と着物、それに縞の細い袴をはいているが、羽織も着物もしわだらけだし、袴は襞もわからぬほどたるんでいるし、紺足袋は爪が出そうになっているし、下駄はちびているし、帽子は形がくずれているし……つまり、その年頃の青年としては、おそろしく風采を構わぬ人物なのである。色は白いほうだが、容貌は取り立ててというほどの事はない。”
(『本陣殺人事件』より)
「本陣殺人事件」の金田一耕助登場シーンです。ファンや地元の方であれば伏せ字の駅名は総社市の清音駅であることはご存知のはず。縁の地を巡る「巡・金田一耕助の小径」というウォーキングコースの出発地点にもなっています。名探偵 金田一耕助が初登場する「本陣殺人事件」は横溝正史が戦中に倉敷市真備町岡田に疎開していたときに連載小説として発表されました。
今回制作されたグッズは「金田一耕助の山高帽」と「金田一耕助のバゲージタグ」。
金田一耕助の帽子と聞いて「チューリップハット」を思い浮かべる方も多いのでは? 映画版、ドラマ版ではそうですが、原作で金田一耕助が被っている帽子は、お釜帽と呼ばれます。その形状で普段にも使える山高帽が制作されました。
素材には高級ウール100%を使用。横溝正史の名と共に「日本推理小説の王(The King of Japanese Murder mystery)」と冠したロゴをゴールドでプリント。リボンも黒で統一し、シックな印象に仕上げられています。予約はこちらのページから。
バゲージタグは金田一耕助が持つスーツケースにつけるアイテムとしてイメージし制作されたもの。タグの素材は牛の本革を贅沢に使い、シルバーの箔でグッズ共通のマークを入れ、どんなバッグにも合うようなデザインにされています。バゲージタグの予約はこちらのページから。
記念グッズの予約は3月5日(日)まで。2023年5月末頃より順次発送予定です。予定数に達した時点で受付が終了する場合があるのでご注意ください。
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