映画「蔵のある街」　平松恵美子監督インタビュー「人と人がつながるムーブメントを」

3月3日（月）イオン倉敷ショッピングセンター内のＭＯＶＩＸ倉敷で映画「蔵のある街」の完成披露試写会が行われました。
倉敷出身の平松恵美子監督に話を聞きました。

まずは今の率直なお気持ちを―
平松監督「緊張している。劇場公開されてからがスタートなので」

出来上がりの手ごたえはどうか―
平松監督「非常に私らしい作品に仕上がった。長く山田洋次監督のもとで映画に携わってきて、人情味を大事にしてきた。
撮り直したいところや反省点はあるが、限られた日数の中でやりつくすことができたと思っている」

「つなぐ」がこの映画のキーワードになっているが―
平松監督「この映画を観ることで、隣の人でも、好きな人でも、直接じゃなくＳＮＳでも、
とにかく少しでも人と人がつながり、コミュニケーションを大事にしてしていくようなムーブメントを起こせたらと思っている」

地元倉敷での撮影はどうだったか―
平松監督「本当に感謝している。実行委員会が立ち上がって3年近く活動する中で、協賛金を集め、パイロット版を作成し、
ここまで来ることができた。こんな環境で映画が撮れるなんて事はまずない。倉敷の市民の温かさや街としての包容力を感じた。私自身はすごく充実していたし、楽しかった」

観る人には何を感じてほしいか―
「それは観る人に任せる。ただ、見終わった後に少しでいいからこの映画の事で会話をしてほしい。『つなぐ』映画だから」

映画「蔵のある街」は倉敷の町に花火を打ち上げるいう約束をめぐる高校生たちの願いがいつしか街中の大きな希望になっていくという物語。
主演の山時聡真、中島瑠菜のほか、地元出身のＭＥＧＵＭＩや映画初出演の高橋大輔、前野朋哉、更に林家正蔵、橋爪功といった実力派も出演。
7月25日（金）からＭＯＶＩＸ倉敷など倉敷で先行公開され、8月22日（金）から全国公開される予定。

ムービックス倉敷で開かれた地元で初お披露目となる試写会後に行われた舞台挨拶には平松監督や主人公の蒼を演じた山時聡真さん、ジャズ喫茶のマスター・仙太役を演じた倉敷市出身の前野朋哉さんなど６人が登壇し撮影時のエピソードや公開に向けての想いを話しました。
また、古城緑郎役を演じ映画初出演を果たした倉敷市出身のフィギュアスケーター・高橋大輔さんはビデオでメッセージを寄せました。