児島のデニム縫製工場「ナイスコーポレーション」が国内20社目のB Corp™️認証を取得
倉敷市児島に本社と縫製工場を置く株式会社ナイスコーポレーションが、国際認証制度「B Corp™️」を取得しました。日本国内の企業では20社目、縫製業では初めての認証です(2023年4月現在)。
「B Corp™️」は米国のNPO法人「B Lab™️」が運営する国際認証制度です。環境や社会に配慮したサステナブルな事業を行うとともに、アカウンタビリティ(株主・投資家などに対する説明責任)や透明性など、B Lab™️の掲げる高い基準を満たした企業が認定されます。
代表的な認定企業には、アウトドアブランドのpatagonia(米)、食品メーカーのダノン(仏)、大手メディアのThe Guardian(英)、アイスクリームのBen & Jerry's(米)、靴メーカーのAllbirds(米)、スノーボードメーカーのBurton(米)などがあります。
ナイスコーポレーションでは2020年頃より自社の事業改善に取り組み、日々排出される裁断くずを用いたリサイクル生地や残反を活用した自社ブランド「NC PRODUCTS」の開発をはじめ、オーガニック生地の利用促進、自社製品1着当たりのCO2排出量の算出をはじめとする環境配慮における改善の他、従業員の労働条件、エデュケーション、社屋設備、地域社会への貢献ポリシーの策定など、あらゆる角度から見直しをはかることで、B Corp™認証に至りました。
ナイスコーポレーションは1990年の設立で、倉敷市児島に本社とデニムの縫製工場を置く岡山の企業です。自社縫製工場を中心に専門性を有した工場と連携し、企画から仕上げ、出荷まで総合的に管理し地域型ワンストップ生産を実現。ハイブランドからラグジュアリー、カジュアル、ワークウェアまで、幅広いジャンルのブランドとものづくりを続けています。
「B Corp™️」は一度取得すれば終わりではなく、3年ごとに取得企業がそれらを維持、改善していることを確認されます。同社では3年後の再認証に向け、どのように取り組みを改善し社会・環境に対しより良いインパクトを与え続けられるか、これからも自分たちにできることを一つずつ考え、実行する、としています。