「柏餅」の中身は小豆あんか味噌あんか？あんこ愛好家団体が全国一斉調査を実施　包む葉にも違いがある？

５月５日の子どもの日には全国で柏餅が食べられます。全国で同じように食べられる柏餅ですが、実は、中に入っているあんこの種類には微妙な認識の違いがあることがわかっています。およそ、東日本では小豆あんと味噌あんの２種類が存在する一方で、西日本では柏餅と言えば小豆あんのみと認識されています。

子どもの日を前に日本あんこ協会が、日本各地に在籍する会員に任意「あんケート」を実施し、居住地の柏餅について調査しました。第一回目となる今回は、柏餅の中身に味噌あんを見かけたことがあるかを問い、味噌あんの柏餅が各都道府県別にどの程度認識されているかという調査が実施されました。

各都道府県において、「小豆あんしか見たことがない」と回答した人と「小豆あんも味噌あんも見かける」と回答した人の割合は以下のグラフの通りとなりました。なお、「味噌あんしか見たことがない」と回答した人はいませんでした。

日本あんこ協会では都道府県別回答割合詳細のグラフをもとに、柏餅日本地図を作成ました。地図からは、味噌あんの柏餅は関東圏を中心に、ほとんどの東日本で食べられていると同時に、一部関西圏でも食べられていることがわかりました。一方、主に中国・四国地方、九州地方においては、柏餅の中身と言えば小豆あんと認識されていることがわかりました。

調査では柏餅に関するひと言を自由記述式で求めていて、そこから地域によって柏餅のつくりに微妙な違いがあることがわかりました。あん以外にも生地や葉についても違いがあるようです。以下回答を一部抜粋します。

日本あんこ協会では、柏餅に小豆あんと味噌あん以外のあんはあるのか、餅生地や葉の違いはあるのかなど今後調査を進めていくとしています。