【PR】国内初!ローカル5G×AIカメラで野球自動撮影システムの実証実験開始!
※本記事はプロモーションを含みます。
株式会社倉敷ケーブルテレビ(以下「当社」)は、岡山県倉敷市の倉敷スポーツ公園内マスカットスタジアムにて、ローカル5G通信と、伊藤忠ケーブルシステム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:中谷 晃治)が展開するAIカメラ「Pixellot Double Play」を組み合わせて、野球の試合を自動で撮影・編集する実証実験を開始しました。
今回の、ローカル5G通信とAIカメラを組み合わせた取り組みは国内で初めての事例であり、また、倉敷市におけるローカル5G通信の運用も初めての事例(※当社調べ)となります。
目次
今回の実証実験の内容について
実験内容
今回の実証実験は、伊藤忠ケーブルシステム全面バックアップのもと、当社が主体となり実施するものです。
ローカル5Gを利用し、高画質かつ長時間の映像伝送が遅延等なくスムーズに行えるか、またAIカメラが無人の状態で自然な映像を撮影及び編集可能かどうかを検証。今回は倉敷スポーツ公園内のマスカットスタジアムへカメラを設置(バックネット側1台、センター側1台+スコアボード用1台)し、約1年間の実証実験を行います。
協業企業紹介
伊藤忠ケーブルシステム株式会社
1986年に伊藤忠商事株式会社のケーブルテレビ関連の子会社として設立された、放送・通信・音響機器のワンストップソリューションプロバイダ。国内外の有力機器メーカーを扱い、高度な知識と豊富な実績を持つ業界屈指のシステムインテグレーターとして、設計・施工管理・アフターサービス迄を一貫して行う。現在ではケーブルテレビ業界のみならず、CS/BS放送局、地上波局、その他映像配信プロバイダや通信会社向けにビジネスを拡大している。
ローカル5Gとは?
ローカル5Gとは、全国へ広範囲にサービスを提供する携帯事業者とは異なり、一部のエリアや建物内又は敷地内で5Gネットワークを構築するシステムです。利用するためには免許が必要で、地域や産業の個別のニーズに応じてスポット的に柔軟に構築でき、『高速大容量・超低遅延・多数同時接続』が大きな特徴です。
Wi-Fiとの比較
Wi-Fiと⽐較して以下のような特徴があります。
- 免許帯のため通信安定性が高い。
- SIM認証を行うためセキュリティ強度が高い。
- 電波の届く距離が長い。
実施までに必要な事
免許申請
ローカル5Gを利用するにあたり、基本的には「商用免許」と「実験免許」の2つがありますが、今回は「実験免許」の申請を総務省へ行いました。免許手続きの大まかな流れは下記の通りです。
- 免許申請書類の作成・提出
- 予備免許の交付
- 無線設備の工事(落成届の提出)
- 本免許の交付
簡単に書いていますが、無線免許の申請は非常に複雑で技術的な知見や経験が必要なことも多々あります。当社だけでは難しい申請ですが、その辺りも伊藤忠ケーブルシステムへ全て委任できたので、何の心配もなくスムーズに免許取得まで進めることができました。
都市公園占用許可申請書
今回、倉敷スポーツ公園内マスカットスタジアムへ機器を設置するにあたり、岡山県への占用許可申請が必要でした。
申請書や添付書類の内容について倉敷スポーツ公園及び岡山県へ事前に確認を取った上で提出しましたが、ローカル5Gの実証実験を行うのは岡山県で初ということもあり、適用規程や占用料の決定に時間を要し、申請書提出から約2か月後に許可が下りました。
こちらの申請についても、伊藤忠ケーブルシステムへ申請書や添付書類の作成を委任できたので、申請書提出までは滞りなく進めることができました。
使用する機器と施工内容
使用機器(Pixellot Double Play)
今回使用するカメラは、Pixellot社の「Double Playモデル」。野球の撮影に特化したAIカメラで、球場に設置した2つのカメラを自動でスイッチングすることで無人でも本格的な野球中継・撮影を可能にします(別途スコアボード用カメラも有)。
試合映像の撮影〜映像編集〜配信まで、AIカメラがすべて自動で行い、AIカメラで撮影した映像データは自動で視聴Webサイトやビューワーに送られるため、アップロード等の作業が不要です。
また視聴Webサイトは専門知識がなくても作成可能で、誰でも手軽に自分たちの試合映像を配信できます。
施工内容と設置の様子
施工内容の概要は下記の通り。
- 幹線工事 2日間
- Double Play(AIカメラ)設置工事 2日間
- ローカル5Gシステム設置工事・総合テスト 3日間
幹線工事
元々スタジアムへ敷設されていた当社光ケーブルを利用しインターネット回線を構築。建物が大きいので事前調査を念入りに実施し施工に臨みましたが、細かい調整等を経て2日間かけて構築が完了しました。
Double Play(AIカメラ)設置工事
今回は、スタジアムのバックネット裏とセンター側の2箇所にカメラを設置。1年間だけの、期間を限定した設置ということで、実証実験終了後に綺麗に撤去できることを前提とした施工だったこともあり、やはりこちらも微妙な調整に時間を要し、2日間かけて設置が完了しました。
また設置後には映像調整のため実際の試合をいくつか撮影し、実証実験開始に向けて準備を進めました。
ローカル5Gシステム設置工事・総合テスト
最後にローカル5Gのアンテナを設置し最終的な総合テストを実施。今回のシステムでは、センター側カメラの映像をローカル5G回線を使ってバックネット側へ送信します。最終チェックも無事終わり、実証実験へ向けての準備が整いました。
実際の映像と今後の展望
デモ動画『DoublePlayモデルで野球を撮影してみた』
実際にDoublePlayを使って撮影したデモ映像がこちら。
今後の展望
これまでの一般的な野球の試合撮影では10名程度のスタッフが必要となりますが、当システムを利用すれば2名程度で対応が可能となるだけでなく、高度な撮影技術を保有するスタッフでなくても撮影が行えます。さらに撮影環境によっては、現地にスタッフを派遣せずに遠隔で撮影をすることも可能です。これにより、スタッフを効率よく配置することができるようになり、今まで撮影ができなかった地域のイベントやスポーツ大会等をカバーすることが可能になります。
また、野球以外のスポーツに対応したカメラもありますので、今回のような実証実験を経て、今後幅広いスポーツでの活用が期待されます。
今回の実証実験で活用した倉敷市の支援制度
倉敷市実証実験サポート事業
今回の実証実験では、いかに多くの人にこのシステムを利用してもらうか、というのが課題の一つでした。そこで当社の広報・告知以外に倉敷市の実証実験サポート事業に応募し支援を受けることに。経費支援と経費以外の支援があり、今回当社は経費以外の支援、特にモニター参加募集や情報発信についての支援をお願いしました。
経費支援 |
最大50万円/補助対象経費の3分の2 【対象経費】 賃借料、備品購入費、消耗品費、会場使用料、報償費、広報費、旅費、通信運搬費、外注費 |
経費以外の 支援 |
●市が保有する施設、設備、情報等の提供に係るあっせん ●実証実験の実施に係る地域住民等との調整に関する支援 ●実証実験へのモニター参加募集に関する支援 ●実証実験に係る国、県などへの必要な手続や制度説明等に関する支援 ●市の広報媒体等を通じた実証実験の情報発信 ●その他倉敷市が必要と認める支援 |
担当課である倉敷市商工課の方に、申請についてのアドバイスをいただきながら申請書を作成・提出し、審査を経て無事採択されました。これから1年間、倉敷市の支援も受けながら実証実験を進めることができます。
倉敷市実証実験サポート事業とは?
社会や地域の課題解決、豊かで便利な市民生活の実現、新たな産業の創出等につながる魅力的なアイデア・技術の早期実用化を支援するため、倉敷市内で行う先端技術等(AI、IoT、ロボット、AR・VR等)を活用した実証実験を全国から公募する事業。
支援が決定した実証実験プロジェクトに対して、倉敷市が経費支援や実証フィールドのあっせん、PR等の各種サポートを行うもの。
伊藤忠ケーブルシステム担当者様コメント
伊藤忠ケーブルシステム ネットワークソリューション本部 磯部さん
今回の実証実験は、映像を介してスポーツ振興を促進する新しい取り組みとなります。倉敷ケーブルテレビ様をはじめ、撮影にご協力いただける皆様と一緒にブラッシュアップを行いながら地域貢献ができるサービスにつなげていきたいと思います。
まとめ
免許申請や占用許可申請書、関連資料の作成、設置機器や工事の手配などなど、今回の実証実験に係る多くのことを伊藤忠ケーブルシステムへ依頼できたので、当社はほぼ窓口としての役割のみの対応でした。経験豊富なご担当者様だったため、煩雑で専門的な事も安心してお任せすることが出来ました。
昨今、多くの自治体が地域の課題として地域活性化やスポーツ振興、健康促進等に取り組まれてます。当社としては、こうしたシステムの導入により、ケーブルテレビにおける放送コンテンツを充実させることで、地域密着型のケーブルテレビ事業者としてこれからも地域社会へ貢献していきたいと考えています。
関連リンク
この記事が気に入ったらフォローしてね!